
豊洲問題百条委 元副知事「水面下の交渉必要だった」
3月19日 18時43分
豊洲市場の問題を調査する東京都議会の百条委員会は19日午後、浜渦元副知事への証人質疑が行われ、
焦点の1つとなっている東京ガスと行ったとされる「水面下の交渉」について、
浜渦元副知事は「東京ガスから提案された。先方の意向をそんたくしないとうまくいかない」と述べ、
別の開発計画があり株主にも説明している東京ガスと移転交渉を進めるには
水面下の交渉に応じる必要があったとする認識を示しました。
東京ガスとの土地の取得交渉の責任者だった浜渦武生元副知事に対する証人質疑は、
19日午後1時から都議会の百条委員会で行われました。
この中で、浜渦元副知事は築地市場の豊洲への移転の経緯について、
「私が担当したのは、都庁に来て次の年に副知事になってからだが、ただ、特別秘書のときは、知事のブリーフィングに同席していて、その時にはすでに豊洲への市場の移転はテーマであった」と述べました。
そして、浜渦元副知事は東京ガスと行ったとされる「水面下の交渉」について、「当時、東京ガスには豊洲の開発計画があり、株主にも説明していた。
そこに東京都が突然、市場をつくるから協力しろではなかなかうまくいかない。
東京ガスとしては移転の話が出ると、自分たちが持たないから個別に折衝を改めてやらせていただきたい。
水面下でやらせてくれということだった」と述べ、水面下の交渉は東京ガスの提案だったと主張しました。
そのうえで「交渉ごとは先方の意向をそんたくしないとうまくいかないので、
私は水面下で結構ですと申し上げた。悪いことだとは思っておらず、事業を推進させた」と述べ、
別の開発計画のある東京ガスと移転交渉を進めるには水面下の交渉に応じる必要があったとする認識を示しました。
また、東京ガスとの交渉を進めるため、東京ガスの幹部と縁戚関係にあり、
閣僚を務めた国会議員に取り次ぎを依頼したことや、地元の江東区の区長や区議会の有力者などにも根回しを行ったことを明らかにしました。
※以下略
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170319/k10010917351000.html