千葉県教委は7日、2月13、14日に実施された公立高の前期選抜入試を巡り、事前に面接検査の質問内容を受験生に伝えようとしたとして、県立京葉工業高の男性教諭(28)を停職3か月とするなど教員計3人を懲戒処分とした。
発表によると、男性教諭は2月8日、自校を志望する男子生徒が通う中学校に電話し、担任に自校の面接の質問内容を伝え、準備させるよう依頼した。担任が校長に報告。生徒には伝わらず、県教委は「入試に影響はなかった」としている。
県教委によると、男性教諭は同高の運動部の顧問。同じ競技に取り組む生徒が同高志望だと知人から聞き、「願いに応えてあげたいと思った」と話したという。
一方、県教委は君津市立周西南中の男性教諭(26)を免職とした。男性教諭は昨年10月、神奈川県内のホテルで、ツイッターで知り合った同県の中学3年の女子生徒にわいせつな行為をしたとして、同県青少年保護育成条例違反(淫行)容疑で逮捕された。
このほか、電車やバスの通勤手当約19万円を不正受給したとして、県立千葉工業高の女性実習助手(60)を減給10分の1(6か月)とした。定期券を購入して学校側に提示した後で払い戻し、実際には自転車で通勤していた。「生活費に充ててしまった」と話したという。
2017年度の懲戒処分はこれで18件(16年度11件)に上り、うち免職は9件(同3件)となった。
2018年03月08日 07時52分
YOMIURI ONLINE
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