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2024/05/08(水) 23:54:18.10ID:UpdTzdjtチャン・ジェヒョン監督の新作<パミョ>が封切り32日で1000万観客を突破し、今年、我が国一番目となる千万映画の班列に昇った。前作<黒い司祭たち>(2015)の544万人、<サバハ>(2019)の239万人を跳び超え、チャン監督の最高興行作であり、初の千万映画となった。また、<パミョ>は韓国オカルト映画史上初の千万映画になった。
米国LA、巨額の依頼を受けた巫女「ファリム」(キム・ゴウン)と「ボンギル」(イ・ドヒョン)は、奇妙な病が引き継がれる家柄の長孫に出会う。先祖の墓場が禍根であることを悟った「ファリム」は移葬を勧め、金の匂いを嗅ぎつけた最高の風水師「サンドク」(チェ・ミンシク)と葬儀屋「ヨングン」(ユ・ヘジン)が合流する。「全部よく分かってるはず…墓一つ間違って触れるとどうなるのか」。「サンドク」は不吉な気運を感じて提案を拒絶するが、「ファリム」の説得で結局、パミョが始まり…。出てはいけないものが出てきた。映画<パミョ>のあらすじだ。映画は巫女、地官、葬儀屋など韓国葬礼風習と巫俗信仰、鬼神のような神秘的な内容を盛り込んで家庭史から歴史物語に拡大して没入させる。
公開前からこの映画に期待感が高かったが、<黒い司祭たち>、<哭声>でオカルトジャンルの職人として位置づいたチャン・ジェヒョン監督の作品という点が反映されたのだ。チャン監督は観客の期待を裏切らなかった。しっかりしたプロットで恐怖よりも緊張感に映画に集中させた。その緊張感は出そうで出ない何か、実体を表わしたが痕跡だけで全貌が分からない「それ」に、画面から目を離せないようにした。
(中略…)
映画は後半部で「日帝鉄杭」の話に拡張され、随所に抗日メッセージを伝える。
日帝鉄杭説は対日抗争期に、日本が我が国の精気を絶つために全国各地に鉄杭を刺し込んだというもので、この映画の重要なテーマの一つだ。主人公の4人の名前がすべてキム・サンドク、コ・ヨングン、イ・ファリム、ユン・ボンギルという独立運動家の名前を借用したという点、彼らが乗る自動車ナンバープレートの数字が0815(光復節)、0301(三・一節)という点、風水師キム・サンドクがパミョ(破墓)の後に、墓に投げられた100ウォン硬貨のイスンシン将軍の顔の姿などが話題になった。このような抗日メッセージは観客を再び映画館に引き寄せ、繰り返し映画を見させた。
墓から出た「険しいもの」が日本の妖怪精霊、いまだに戦争中である「戦争の神」だという点も意味深長だ。「死んでも戦争中である神」。反省することができず、植民地支配を美化して、歴史歪曲を日常にする日本右翼の根のように見える。この神から第二次世界大戦終戦後も29年間、フィリピンのジャングルに隠れて降伏しなかった残留日本軍少尉のオノダヒロが連想された。チャン・ジェヒョン監督はあるメディアとインタビューでこう話した。「いまだに戦争中である戦争の神、これを『パミョ』するのが私たちの映画のテーマでもある」
今回の「パミョ」の興行により韓国映画が一層多様化し、底辺を拡大することになった。
チョン・ユチョル記者
Kスピリット(韓国語)
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